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住まいの悩み

家を買う流れやタイミング、注意点を徹底解説

家を買う流れやタイミング、注意点を徹底解説

家を買うとき、何から始めれば良いのでしょうか。大きな費用もかかるので、全体の流れを把握して計画的に進めていかなければなりません。そこで今回は、家を買う流れやタイミング、注意点などを詳しく解説します。家の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

まずやることは「資金計画」

家の購入には、多額の費用がかかるので、まずは綿密な資金計画を立てることから始めましょう。検討しなければならない費用項目は次の通りです。

頭金

家を買うにはある程度の頭金が必要です。生活費や老後資金、お子さんがいる家庭では、教育資金も考慮しながら頭金をいくらにするか検討します。あとから住宅ローンの返済ができないと計画倒れする事態にならないよう、今後、どのような支出が必要なのかを考えながら余裕をもって頭金を決めましょう。
一般的には、住宅購入価格の10~20%を頭金として支払うケースが多いです。頭金ゼロでも家を購入することが可能ですが、頭金を多く準備できれば住宅ローンの借入金額が減り、月々の支払い額を軽減できます。
また、返済期間を短く設定することで、借入利息を抑えることもできます。

住宅ローン

住宅ローンには、借入後に金利が固定される「固定金利」と半年ごとに金利が見直される「変動金利」の大きく2種類があります。
ご自身の年齢や年収、今後必要となる支出などを把握しながら、返済期間と返済額を算出しましょう。
インターネットで、住宅ローンシミュレーションができるサイトもあるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

諸費用

家を購入する際は、土地や建物だけでなく、次のような費用もかかります。

仲介手数料

家を購入するときは、不動産会社に相談することがほとんどです。契約が成立したときに不動産会社へ仲介手数料を支払います。仲介手数料には、上限額が設定されています。400万円を超える売買では、物件価格×3%+6万円+消費税が上限となります。

不動産取得税

土地や建物を購入した際にかかる税金です。登記の有無、有償・無償に関わらず課税されます。
不動産取得税の計算は、次の通りです。
土地・建物の税額 = 固定資産税評価額 × 4%
ただし、土地及び住宅は、2024年(令和6年)3月31日までは軽減税率が適用され3%です。

印紙税

不動産売買契約書と住宅ローン契約書に課税される税金です。2020年(令和2年)4月1日から2022年(令和4年)3月31日までに作成された不動産売買契約書は、軽減措置が適用されます。

火災保険料

火災や落雷、破裂・爆発などの被害に遭った場合の損害を補償する保険です。義務ではありませんが、住宅ローンを契約する際に加入を求められるケースが多いです。

登記費用

家を購入すると、持ち主が自分であることを公的に証明できるよう、建物に対して「所有権保存登記」を行います。このとき、登録免許税と、司法書士に依頼する場合はその費用も必要になります。

物件調査手数料

物件の調査にかかる費用です。住宅ローンを組む際に担保する物件が、融資の基準を満たしているかどうか調査されます。

水道負担金

新たに上下水道を引き込む際にかかる費用です。地方自治体によって、費用が必要なところと不要なところがあります。

家を買うときの流れと注意点

家を買うときの流れと注意点は、購入する家が新築・中古住宅か注文住宅かによって異なります。

新築・中古住宅購入の流れと注意点

1.情報収集(新築・中古)

住みたいエリアや周辺環境、予算、間取り、広さなど、さまざまな希望条件を整理しながら、不動産ポータルサイトなどで情報収集します。
同時に住宅ローンの金利、種類、団体信用生命保険の加入、返済方法なども検討しましょう。

2.物件の見学(中古)

気になる物件を見つけたら見学を行い、周辺環境や日当たり、風通し、外壁、各種設備、商業施設・病院・役所までの距離、コンセントの位置や数などを細かく確認しましょう。
実際に足を運んで、複数の物件を比較検討することが大切です。

3.買付証明書の提出(中古)

不動産会社に購入意思を伝える書類として、買付証明書を提出します。しかし、法的拘束力はなく、キャンセルをしても違約金は発生しません。

4.売買契約を結ぶ(新築・中古)

契約前に宅地建物取引士が重要事項説明を行います。重要事項説明の内容としては、権利に関する事項、整備状況、 損害賠償額の予定または違約金に関する事項、建ぺい率や容積率の制限、高さ制限など法令上の制限に関する事項など、さまざまな項目があります。
重要事項説明について納得した上で売買契約を結びます。売買契約に必要なものは、次の通りです。

  • 実印
  • 本人確認書類(運転免許証、保険証、パスポートなど)
  • 売買契約書に貼付する印紙代
  • 源泉徴収票または確定申告書の写し
  • 住民税決定通知書または納税証明書
  • 手付金

5.住宅ローンの本審査(新築・中古)

売買契約を結ぶと、住宅ローンの申し込みと本審査が行われます。売買契約書には、本審査が期日までに内定しない場合には、売買契約を白紙解除できるという「住宅ローン特約」が記載されています。

6.内覧会(新築)

一戸建てを購入した場合は、完成した物件を確認できる内覧会に参加することができます。家具・家電、カーテンの設置場所、設備の不具合、外壁、ドアの開閉などを確認しておきましょう。このときにメジャーを持参すると便利です。

7.引き渡し・決済(新築・中古)

引き渡しと決済は、同じ日に行われることが多いです。新築一戸建ての場合は、付帯設備表と物件状況報告書が渡されます。
決済は、売主や買主、売主側の不動産会社、買主側の不動産会社、金融機関の担当者、司法書士が立会います。
決済で必要なものは、次の通りです。

  • 実印
  • 印鑑証明書(発効後3ヵ月以内)
  • 住民票
  • 写真付き身分証明書
  • 権利証(登記済証・登記識別情報)
  • 仲介手数料の残金
  • 抵当権等設定書類
  • 司法書士費用

注文住宅購入の流れと注意点

1.ハウスメーカー・工務店選び

注文住宅を購入する際は、まずハウスメーカーや工務店を探します。中には、土地探しを手伝ってくれるハウスメーカーもあります。複数の業者を比較検討しましょう。
複数のハウスメーカーがモデルハウスを展示している総合住宅展示場へ行くのもおすすめです。

2.間取り設計と見積り

打ち合わせを行い、見積概算書の作成を依頼します。納得いくまで何度も確認しましょう。

3.工事請負契約とローンの本審査

ハウスメーカーなどと工事請負契約を結びます。使用する材料や設備などを確認し、手付金として建築費の10%程度を支払う場合もあります。
契約後は、建築確認申請を行い、同時にローンの本審査を受けます。

4.竣工・引き渡し

住宅完成後は、市区町村による完了検査を受け、問題がなければ検査済証が発行されます。

家を買うタイミングはいつ?

多くの人は、家をどのようなタイミングで購入されているのでしょうか。次のデータを参考にしてみてください。

ライフスタイルの変化

子どもが産まれるなど、家族が増えると広い住宅が必要になるため、家を購入するタイミングであると言えます。

社会情勢の変化

不動産価格や金利は、社会情勢によって大きく変化します。コロナ禍では、テレワークを導入する企業が増え、住宅の需要が高まっています。

購入者の平均年齢

国土交通省「令和元年度 住宅市場動向調査報告書」によると、世帯主が初めて住宅を購入した時の平均年齢は、注文住宅が39.1歳、分譲戸建住宅は36.8歳、分譲マンションは39.4歳となっています。
また、購入者の平均世帯年収は、新築の注文住宅が744万円、建売住宅で688万円、マンションは798万円という調査結果もあります。年収が700万円程度を越えたときも家を購入するタイミングの目安となりそうです。

流れや予算を把握し、計画的な購入を

家を買う流れと注意点、家を買うタイミングなどを解説しました。まずは資金計画を立て、予算の範囲内でライフスタイルに合った物件を選びましょう。
家を買って後悔しないためには、余裕のある返済計画を立てることが大切です。購入する際は、注文住宅・建売住宅・中古住宅など住宅の種類を、ライフスタイルや予算で選び、周辺環境や間取り、広さなどを細かくリサーチして購入費用や諸費用を把握した上で資金計画を立てましょう。
家を購入する際は、不動産会社やハウスメーカー選びも重要です。実績があり、購入するエリアに詳しい担当者に依頼するのがおすすめです。

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